事業報告

平成25年度 第2回研修会

● 研修2    「阪神淡路大震災からのボランティア活動(仮称)」

    ひょうごボランタリープラザ     高橋 守雄  所長代理

・当時県庁職員、阪神淡路大震災で真っ先に駆けつける。
・ボランティアやNPO支援活動のための100億円の基金(1億5千万円の運用果実を助成)
・阪神淡路大震災の避難者ピークは316,678名⇔東日本大震災25万人(現在)

 

・ボランティア数 東北137万人(2年6か月)⇔阪神淡路169万人
・東北まで40万円のボラバス代。 
・伊豆大島災害、今日までに2000人のボランティア。東海汽船が民間サービスで船賃割引。 大島温泉ホテルもボランティア割引。完全に自己完結ではボランティアに継続して入れない。 
・東北へは初め片道15時間で弾丸ツアー。H24までに153台。今年度61台 
参加費5000円。今も継続支援
・ボランティアグループで独自にバスを出す場合も半額の助成を行っている。
・若い力を継続的に⇒ひょうご若者災害ボランティア隊結成。 
・渋滞・事故などのリスク回避で福井から北陸道に入って東北へ。
・楽天から1800個の夏用帽子を寄付いただいた。今も絆が結ばれている。
・ナホトカ号重油災害では30万人のボランティア。過労で死者が出た。⇒ボランティア保険の見直し 
・企業の社会貢献でヴュッセル神戸もビブス寄付。見える活動をしている団体に支援しようという流れがある。東日本大震災に資金やグッズの支援するのは広報にもなる。継続支援をしている団体が少なくなって「ひょうごボランタリープラザ」に支援が集まっている。
・「ボランティア割引制度」災害列島日本で若者がすぐ支援に行ける割引制度がほしい。
・プラザでは、ボランティア募集をすれば、専用電話3回線が募集1時間後には満杯。
・兵庫の人はホームページを見て申し込む。ボランティアマインドが高い。
・震災後、県立舞子高校に環境防災科ができた。宮城県高城高校に2番目の防災科。 
・里帰りボランティアも。 
・孤独死も増えてきた。特に男性。男性高齢者を仮設住宅に呼ぶ工夫⇒「コミュニケーション麻雀(デカ麻雀」を活用。痴呆・介護予防になる。「飲まない、賭けない、吸わない。」がモットー。
・運営リーダーが少ないが、男性が自発的にリーダーシップを取るようになった。
・無秩序にボランティアが入ったら混乱する。阪神の検証の中から「被災地に近いところでボランティアを調整する場所がいる」ということで、「東日本大震災ボランティア・インフォメーションセンター」設置。
・富岡町からの被災女性を雇用。東北3県の情報を収集し発信している。
・阪神の教訓から、大規模災害に備えて、SAを利用して防災拠点化。東北道の守谷SAに 来年春オープン。高台に拠点づくり。 
・交通費の割引制度を是非!
・兵庫県は新任職員がボランティア研修で東北に。
・傾聴ボランティア、語り部、産業復興の支援。 
・災害関連死の位置づけ=福島県は1,383名
・全国からボランティアを呼び込む活動として「千年桜回廊プロジェクト」を計画。 
・ボランティアの現況=社協運営が多い。福祉ボランティア⇒災害ボランティアセンターに看板替え。女性職員が多い。被災地のボランティアセンターの立ち上げが遅かった。地震は余震があるのでゆっくり。水害は急ぐ。機動力とスピードが必要。福知山ですら最初は市内のボランティアだけでやると言った。はじめは市外からもウェルカムで後から閉めればいい。しかし、初動時に道具をどう集めるかが課題。
・直前に水害に遭ったところは道具をキープしている。次の被災地に運ぶ習慣になっている必要がある。
・スピード化、機動力が大事で、直ぐに個人でも行けるボランティア割引制度が必要。災害列島だ。 
・社協にあるがためにお金と人との心配がいる。行政に関連する部署が必要。