事業報告

平成25年度 第2回研修会

● 研修4    「学校避難所の運営と課題~学校避難所とボランティアについて~」
   
元神戸市小学校校長 大濱 義弘 氏

・「神戸市の教育は死なず」・・・なんでそこまで学校の先生がやったのか?⇒目の前に生きるの死ぬのという人がいて、ほっとけますか?
・スーパーアドバイザー:感謝の言葉発信のためのNPO「神戸の絆2005」設立。
・岩手県野田村の奇跡。毎月の避難訓練でたまたま3・11が訓練日。
・神戸でも震災を知らない先生が増えてきた。
・一番つらかったのは「お前ら消防やろ、火を消せ!」と言われたこと⇒水が出ない。
・坊池議員、当時本部の管制室で応対。
・神戸市では、被災者は教職員の到着を待たずに避難所に入った。学校開放で地域に鍵を渡してあったおかげ。神戸の誇れる事。
・通信断絶。
・大災害。役所も先生も被災者。どんなに計画していても、職場に来られない。
教育委員会698人中68人、教員9849人中4862人49.3%駆けつける。
・いったん勤務すると、家に帰れない。
・長田区の近くの教職員は大変な目にあっている。大きなストレス。自殺した人もいる。
・教育委員会より「①安否確認 ②被害状況把握・安全点検 ③学校開放 ④学校休校 ⑤24時間出勤体制」…という指示。この指示の評価は高い。
・ライフライン断絶の中、戦い。自分との戦い。住民との戦い。
・役所からの指示を待っても役立たず。自らやるしかない。
・いつまで頑張ればいいか、目途を切ってくれ!と役所とケンカ
・物資は数がそろわず配れない。
・トイレ、水が止まったら役立たず。トイレで苦しんだ。
・男性用トイレが使えず女性用トイレに押し掛けた。女子がバリケードを作って応酬。中学生がその大人の争いを見てトイレ掃除を始めた。それを見て我に返った。
・遺体安置所も設置。
・1~2か月してボランティアの応援。過酷な状況下、助けられた。
・「君は神戸に行ったか」が、キャッチコピー。若者たちの大活躍。
・自衛隊、ありがたかった。見直した。
・3月の卒業式はできなかった。
・人権的課題。お年寄りは気の毒だった。気や目や手が回らない。
・オープンマインド、テンダーマインドが大事。
・「防災訓練だけやっておけば」ではなくて、「防災教育」が大事。
・人間的真理

  『正常化バイアス』=「行かんでも大丈夫、自分だけは大丈夫。」

  『愛他行動』=「今、自分がこれをやらねば。自分で自分の命を守れ」